エアコン2

本国冷房レス仕様に無理矢理エアコン装着(正確にはクーラーだな)した個体に純正のエアコン制御を組み込みます。
用意したのは年式落ちしてしまうけれど入手できた86'〜式のエアコン操作部(124 830 29 85)、
新品の温度調整ユニット(000 822 15 03)、内気循環切り換えSW、同ソケット、外気温度センサー、
エバポレータ温度センサー....。

しかし、この後付けクーラーは手間が掛かっています。
純正の後期型エアコンボタン部分を切開して一旦分離し
クーラー用のSWに仕立てているのです。
サブユニットと組み合わせて、コンプレッサの起動停止
内気循環切り換えまで行っているのですから、
純正パーツ組み込んだ方が早かったんぢゃないの?
と余計な心配をしてしまいます。
前期型のユニットには内気循環切り換えSWが無いので
別途設ける必要ありとなりました。

 今回はコアユニットも一回脱着してのクリーンアップを決意。
これは、ダッシュボードを外すことになるので裏に隠せる物を設置するチャンスでもあるのでカーナビの装着と
セキュリティシステムの入れ換えも同時に決行。

さぁ、ダッシュボードバラシに突入ぢゃ!
おっと、その前にシートを目一杯後ろに下げて(こゆとき電動は不便)、バッテリのターミナルを外しておきます。
簡単なグローブボックスから作業開始。
精密ドライバを使ってファスナーのピンをバシバシ抜き、センター部のラッチを止めているタッピングビス2本を
抜けばボックスはフリーになります。
ボックスのラッチ位置にはツメが付いているので、中央上部を凹ますようにして引き抜きます。
イルミーションの配線を抜いてボックスは外れました。
  

次に、慣れているセンターコンソール付近のパネル類をざーっと外してしまいましょう。
#エアコンの項目参照。
 

カーステレオもCDチャンジャーも外してしまいましょう。
ステレオは前に引き抜き、コネクタを外すだけOK。
灰皿はトレイの裏側にあるタッピングビス2本を抜けば前に抜けてきます。
灰皿に、つながっているイルミネーションとシガーライターの配線も外します。

エアコンの吹き出し口も抜き取りましょう。
左右の吹き出し口は、微妙に見えるクリップに精密ドライバを引っ掛けて、浮かしていけばOKです。
 

センターの吹き出し口も基本的には同じ要領ですが、コンソールボックス側にビスが1本あることと、
#エアバック装着車輌はエアバックを引きずり出さないと、これの脱着はできません。
中央部分、ダイヤルでフラップ開閉させるリンケージはHexレンチで緩めながら引き抜くことになります。
   

お次は、ダッシュ足元左右のパネルを外します。
ドアステップを上に引き抜き取り外しておいてから、プラスチック製の留め具を回して外します。
  

さてと、センターコンソールを外す前に、アンダーダッシュをとぱらってしまいましょう。
ライトSW、イグニッションキー回りのパネルは例によってパッチン式、ツメを折らないように引っ張りましょう。
  

サイドブレーキの解除レバーとかボンネットオープナーがあって手強そうですが、どんどんビスを外していけば
どーってことはありません。
パネル類は皆嵌め込み式なのでツメを壊さないように注意して外します。
光軸調整用のスイッチは、どちら側にどちらのホースが接続されていたか記しておきましょう。
ワイヤー類は俵型のストッパーが付いていますから、ワイヤーを緩ませておき、切り欠き部分から
ワイヤーをくぐらせればOKです。
#自転車のブレーキケーブルと同じ容量ですね。
   
  
ここ左右に1個づつダッシュボードの留めネジがあります。

もちろん、アンダーダッシュと一緒に樹脂製の底板?も一緒に外してしまいます。
 

センターコンソールはコンソール後方中央部分(小物入れカーペットの下です)を外せば、もうグラグラしてきます。
このへんでセンターコンソール足元左右のカーペットも外してしまいまっしょう。
長めのタッピングビス2本で留まっているだけなので簡単です、少しこじるようにずらせばカーペットは取り外せます。
あとはコンソール最上部のナット(下写真中央かすかにスタッドボルトが見えています)を2個外し、
エアコンコントロールパネルトとSW類をくぐらすようにクリアすればコンソールが外れてきます。
 


んでは、メータも外してしまいましょう。
スピーカを外しておき、手を差し込んで押し出す
という作戦もあるようですが、ここは工具を使って
引きずり出します。
純正工具で無くともこれでOK、メータ左右の隙間に
差しこみ90度捻ってメータ裏に引っ掛ければ
メータパネルは引き抜けます。。
#ステレオ抜きとか、キーシリンダ抜きとか
#4種類入って2,700円くらいだったかなぁ?

メータへのコネクタは決まった場所にしか装着できないので、ばんばん外してしまっても大丈夫でしょう。
ただし、各種ワーニング電球にソケットの番号札がついていることだけは要確認です。 

最後にスピーカを取り外しつつ、ダッシュボード上部を止めているビスを取り外します。
最初に外すスピーカーのネジカバーは差し込んであるだけですが、最初はツメの1個2個壊すでしょう〜。
Aピラーのカバーもパッチンと留まっているだけですので引きっぱれば外れてきます。
  

ダッシュボードを留めているネジはこれで全て取り外したので、ダッシュボードを持ち上げる感じで
デフォッガ用のダクトをクリアし、斜めにしつつ引きずり出せば、もーこれ組み直せるのって状態の出来あがりです。
わけわかんなくなりそうな配線類には全てタグを付けておきました。
そして、左右を支えている横棒に注目、これも外してしまいましょう。
  

ここでコアユニットを外すためにエンジン側の作業に向います。
コアユニットを外すにはヒータ、エアコンの配管を外す必要がありますから。

ベンチレーション用のカウルを外すためにフロントガラス
下部のゴムをむしり取ります。
はまっているだけですので、引っ張ればOK。
そうすればネジがいっぱい顔を出してきますから
びしばし外してしまいましょう。
ウエザストリップも溝に嵌っているだけですから、
ぴろーっと引っ張って外します。
ベンチカウル(ワイパー下の網部分)は白いプラスチックの
プラグでも留まっているのを見逃さないようにしましょう。
最終的にはワイパーもASSYで外してしまいましょう。
#ワイパーは外したついでにくすんでいたアーム部分を
#ボディー同色にペイント。
#これは、なかなか上品ですのでお奨めです。

配管を外す前に、LLCを排出し保存、R12冷媒も回収器で抜き取り再使用に向けて保存しておきます。

さて、温水の行きは2つ。
これが左右別々の温度設定の出来る理由ですね。
デュオバルブで制御されています。
で、温水の帰り道は1つ
その左側のHexレンチがささっているのが
エキスパンションバルブ。
ゴミの侵入は禁物なので、直ぐにカバーしておきます。

コアユニットはシーリングされていますので、バリバリ〜っと言う感じでもぎ取ります。
#さて、この状態で車をジャッキアップしたり動かしたりするとフロントガラスが割れることがあるそうですので
#要注意!
  

ありゃぁ、形は同じですがこのコアユニットも微妙に非純正ですわ。
#ブロアモータ取り出せないぢゃん!リベット留めとは恐れ入っちゃいます。
分解自体は非常に簡単で、数ヶ所のネジとクリップを取り除くだけでバラバラになってしまいます。

2つの開口部が外気導入口です。
奥にフラップがあり、内規循環時にはピッタリと
閉じる仕組みです。
キーシリンダの当たる位置はゴム製になっていて、
キーシリンダの脱着時にコアユニットが邪魔に
ならないように工夫されていました。
コアユニットの上部を外すと、ヒータコアが見えてきます コアユニットの左右を外します。
こうしてばらしてみると、フラップの位置と
風向切り換えダイアルの位置がリンクして理解度UP。
上側がデフロスタのフラップ、
下側が足元へのフラップです。
それぞれ四角いロッドで左右のフラップがつながって
動くようになっています。
これで、ほぼバラシは終了です。
かしめてあったブロア部分はばらしませんでした。
エバポレータはスプレー式の洗浄剤で掃除しました。
   

ヒーターコアは新品に比べて汚れてますね〜。
逆に10年以上動かしててこの汚れしかないともいえるのかもしれません。
ヒータコアは左右分割型で、それぞれ左右から入って、真中から戻ると言う形になっています。
パイプはそのまま再使用し、パッキンを交換して組替えます。
 
エアコンコアユニットをキレイに掃除して、ついでにアルコールで消毒して元通りに組み付けます。
これで下準備は完了、エアコンの制御ユニットを純正の配線道りに組みつけます。
エバポレータ温度計も純正品に交換。

外気温度センサーは純正と同じくベンチカウルの中に
設置。

室内温度センサーの配線を天井裏からAピラーを抜けて
ダッシュボード裏に来るように配線。
グローブボックス裏にあるモータは室内空気を
センサーに当てるための引き込みファンです。

これでセンサー類は全てインストールできましたので、メインの温度調整ユニットの取り付け作業に入ります。
温度調整ユニットとエアコン操作パネルは後の年式では一体化されますが、これは前期型なので別々になっています。
エアコンの配線図を元に全て結線していきます。

やっぱり紙のマニュアルは使い易いですね〜。
今や、電子マニュアルONLYですが、
現場(笑)ではやっぱり紙っすよね〜。
とくに、この「電気不具合手引書」は毎度大活躍
しております。
#電気不具合手引書:
#     Electorical Trubleshooting Manual

温度調整ユニットからは16本を配線、内6本はエアコンパネルとのリンクライン。
エアコンパネルからは12本を配線、うち3本は内気循環SWへの配線でこれは別途設置するので結線しません。
コンプレッサコントロールユニットからは8本....1本づつ確実に間違えのないように結線していきます。

温度調整ユニットに接続されるラインは18本
センサ入力系は5本
吹き出し口温度センサ(右)
吹き出し口温度センサ(左)、室内温度センサ、
エバポレータ温度センサ、外気温度センサ、
後期型の一体式ユニットではLLC温度センサも
加わってきます。

エアコンパネルとのリンクは6本でブラックボックス

出力系3本は
温水ポンプ、デュオバルブ、
コンプレッサコントロールユニット(グランド制御)

コンプレッサコントロールユニットは、モトロニックの奥に隠れております。
#1個はFUELポンプリレー
このコントローラからはコンプレッサー起動、アイドルアップ、電動ファン起動を制御するラインがでることに
なります。
コンプレッサーの回転数センサーは結線なし。
入力はグランドコントロールで温度調整ユニットとリンクしていますが、ラインの途中に冷媒抜け漏れ時に
コンプレッサを回さない安全装置として、低圧力SW()2.0barでOFF、2.6barでONを結線します。
+12VはFUSEボックスから取って、低圧SWのラインと共にバルクヘッド沿いにコントロールユニットまで引っぱりました。

  エンジンコンピュータの周囲に設置した、
  コントロールアンプ(リレー)類。
  奥がFUEL PUMP用
  手前がエアコンコンプレッサー用
  右側はASD用
   

 さて、真夏のノロノロ運転状態でも冷房の効くエアコンにするため少々回路に改造を加えました。
通常は水温上昇と冷媒の圧力が規定値まで上がったときにしか動かない電動ファンを、コンプレッサー起動と
同時に回る仕様に変更しました。
これで冷え度が「かなり」良くなるんですよ〜。
また、冷媒圧力が上がりすぎないのでエアコンラインにも優しい仕様と信じています。

改造方法は簡単です。
コンプレッサークラッチの起動ラインにリレーに入れて2系統に分岐します。
そしてそれぞれのリレー出力を、電動ファン(ファンレジスタ経由)と、コンプレサークラッチに接続。
 
#FUSEボックス奥の予備スペースにリレーが2個追加されました。
   
 
もちろんエアコンからの電動ファン起動はファンレジスタ経由ですので、
消費電力も少なめとなっています。
今のところ弱点もあります。
高速走行中も電動ファンが回ること、走行風でじゅうぶん冷えるのでなんとか止めたいと考えています。
時速40〜50キロ以上で止まるように...